COOPERATION
協力

祇園新地甲部組合
祇園甲部は、京都市東山区にある日本最大の花街。
毎年4月に行われる「都をどり」には国内外から8万人の観客が駆けつける。八坂神社(祇園社)へ参詣する人をもてなすために営業された水茶屋が発祥とされていて、現在56件のお茶屋が営業し、88名の芸舞妓が所属しています。
祇園新地甲部組合はそのお茶屋が加盟する組合組織で、芸舞妓さんがお茶屋さんに行った時間(お花)の集計をはじめ、お茶屋の営業サポートや互助活動を行われています。

学校法人八坂女紅場学園
祇園甲部が運営する芸舞妓さんたちの学校(学校名は「祇園女子技芸学校」)で、街の人からは「にょこば」の愛称で呼ばれています。
明治6年(1873)に設立された「婦女職工引立会社」を前身としており、現在は芸妓さん舞妓さんが舞や三味線をはじめ、お茶お花など様々な芸事を日々精進されています。年齢の上限や卒業はなく、芸妓でいるうちは全員が女紅場学園の生徒さんです。
また、法人としては「都をどり」や「温習会」などの公演を主催する歌舞会部門、祇園甲部歌舞練場や付随する建物の貸館事業・祇園町南側の土地管理や賃貸を担当する収益部門を擁しており、これらの運営事業を通じて花街の街並み保全や、伝統伎芸の振興に努められています。

京舞
井上八千代
京舞井上流・五世家元。
1956年、観世流能楽師の片山幽雪(九世片山九郎右衛門・人間国宝)の長女として京都に生まれる。
三歳で井上流に入門、祖母井上愛子(四世井上八千代・人間国宝)の薫陶を受ける。1975年に八坂女紅場学園の舞踊科教師となり、以後「都をどり」「温習会」などの指導・演出にあたる。
日本芸術院会員。芸術選奨文部大臣賞、日本芸術院賞など受賞多数。2000年に五世・井上八千代を襲名。2013年、紫綬褒章受章。2015年には、重要無形文化財各個指定保持者(人間国宝)に認定、家族三代続けての認定は史上初であった。2018年フランス共和国芸術文化勲章シュヴァリエを受章。

京舞
井上安寿子
五世井上八千代の長女。
平成4年「四世井上八千代米寿の会」にて初舞台を踏む。平成25年井上安寿子主催の京舞公演「葉々の会」を発足。平成27年八坂女紅場学園舞踊科教師に就任。同年、京都市芸術新人賞受賞。平成30年文化庁芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。令和3年京都府文化賞奨励賞など受賞多数。京舞井上流の後継者。

華道 お師匠
尾崎豊雅
1948年京都生まれ。
明治中期に盛花を創案した小原流に1960年入門、五世小原宏貴家元直門。一般財団法人小原流理事。京都支部参与。小原流研修学院 研修士。日本いけばな芸術協会特別会員。

茶儀 お師匠
金澤宗維
茶道裏千家 今日庵業躰。
昭和33年8月金澤宗也の長男として生まれる。昭和56年3月同志社大学文学部卒業。同年4月裏千家今日庵に入庵。
現在、お家元の名代として茶道の指導を行う裏千家の業躰として活躍。東京藝術大学客員教授。

三味線 お師匠
杵屋和吉
※撮影当時、七代目杵屋和吉を襲名前のため杵屋利光にて活躍
一般財団法人杵勝会。杵屋和四蔵の三男。
六代目杵屋勝五郎師、東音宮田哲男師(芸術会員・人間国宝)、杵屋勝国師(人間国宝)に師事。令和4年9月に七代目杵屋和吉を襲名。杵勝会理事。歌舞伎公演、NHK放送、舞踊会等を中心に舞台活動をする一方、指導者としても活動し、東京都内のみならず、各地方において後進の育成と長唄の普及に務めている。
第66回文化庁芸術祭大賞受賞。第40回伝統文化ポーラ賞 奨励賞受賞。

鳴物 お師匠
藤舎清鷹
昭和41年9月19日生まれ。東京藝術大学邦楽科卒業。京都造形芸術大学非常勤講師。
父は藤舎呂鏡、祖父は望月喜之助。長唄囃子を、故藤舎せい子師、六世藤舎呂船師に師事。平成2年、清鷹の名を許され職分となる。歌舞伎、舞踊公演、演奏会等、古典を中心に演奏活動を行う。

男衆さん(着付)
小島一展
日本最大の花街・京都、祇園にて、芸妓や舞妓が生活する家に出入りすることを特別に許されている男衆(おとこし)さん。
25歳の時に先代である父のもとで男衆の道に入り35年以上、芸舞妓の着付けに携わる。3年前からは長男の敏裕さんも同じ仕事に就き、芸舞妓がストレスを感じない着付けの技術、舞台衣裳の知識、儀式のしきたりなどを若手に伝える決意を新たにされています。

化粧師
和田恵一
和田化粧所属
1972年生まれ。京都市出身。
歌舞伎役者から顔師に転身された祖父の代より続く化粧師の家に生まれる。大学卒業後、父に弟子入り現在に至る。日本文化を体現する芸舞妓の化粧という仕事に誇りを持って取り組んでおられ、役柄、衣裳、照明などを常に考慮して化粧を施されています。
都をどりをはじめ、祇園をどり、時代祭等、西日本を中心に活動中。

徳力龍之介
1960年、京都生まれ。
代々、絵所を預かる画家筋の家に生まれる。
夜毎、花街に浸り、各界著名人と酒を酌み交わす。
ANA機内誌連載など祇園にまつわる書籍など作家としても活躍。

©小山愛子・小学館/STORY inc.
©小山愛子・小学館/STORY inc.